「友よ、答えは風に吹かれている」
ノーベル文学賞を歌手のボブ・ディラン氏が受賞し、話題となっていますね。
テレビなどで、氏の映像と共に繰り返し流れるのは、代表曲の一つである”Blowin' In The Wind”。本邦では主に「風に吹かれて」という曲名で知られていますが、日本語訳詞は誤訳というか意訳が酷すぎて最早原型を留めていないものも多く、ボブ・ディラン側にも歌詞カードへの対訳掲載を断られそうになった事もあるのだとか。
そういった経緯もあってか、日本のアーティストがこの曲をカバーする際には、英語の歌詞のまま歌うか、自ら独自の訳をつけて歌うケースが少なくないそうです。
数ある日本人アーティストのカバーで私的に一番好きなのは、THE ALFEEがアコースティック・ライブ「CONFIDENCE」の冒頭で披露したアカペラバージョン。
- アーティスト: THE ALFEE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1993/07/21
- メディア: CD
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お三方の和声による何とも言えぬ味わいのあるカバーに仕上がっています。もちろん、変な日本語訳詞はつけず、英語のままですのでご安心を。このライブ・アルバムは完成度が(トーク含めて)非常に高く、お気に入りの一枚です。
残念なのは、こちらのアルバムは廃盤となっており、中古市場でしか手にはいらないこと。一応、Amazonなどでもデジタル販売はしてるようなのですが……せっかくのアコースティック・ライブ盤ですので、出来れば円盤で聴きたいものですよね。ボブ・ディランのノーベル賞受賞記念という事で、復刻してくれないものだろうか(笑)。
なお、iTunesやAmazonのダウンロード販売ページでは、各トラック途中30秒だけ試聴可能なようですので、気になる方はそちらをチェックする事をお奨めします。
CONFIDENCE -THE ALFEE ACOUSTIC SPECIAL LIVE-
- アーティスト: THE ALFEE
- 出版社/メーカー: f
- 発売日: 2013/04/03
- メディア: MP3 ダウンロード
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ミステリレビュー「暗闇坂人喰いの木」 著:島田荘司
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/06
- メディア: 文庫
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御手洗潔シリーズ。
雰囲気も良い。物語の展開も流石の巧さ。「人を喰らうと言われる巨木」という物語のシンボルは、中々にゾクゾクとさせてくれる存在であるし、スコットランドまで調査旅行に赴くというエピソードも良い演出だ。
だが、肝心要のトリックがそういった雰囲気作りと絶望的なまでに釣り合っておらず、ガッカリさせられた。 どこぞの残虐貴族を真似ただけのような描写はオリジナリティに欠け、何とも魅力を感じない。 随所で挿入される小エピソードも何らかの伏線になっているのかと思いきや、その殆どが何の意味もなく脱力させられる。そういったちぐはぐな点がやけに目立つ印象を受けた。
作中におけるホラー小説のような恐怖演出の秀逸さや、シリーズ上重要な人物の初登場エピソードである点だけを見れば、決して駄作とは言えずむしろ標準的な作品なのだが。
評価:★★★☆☆
(初稿:2004/08/24)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: Kindle版
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KIRIN「世界のキッチンから エルダーフラワー スパークリングウォーター」を世に出した人間は舌が腐ってるに違いない
ちょっと小洒落たレストランや輸入食品店で取り扱っている「有機コーディアル エルダーフラワー」が大好きです。
- 出版社/メーカー: ユウキ食品
- メディア: 食品&飲料
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「エルダーフラワー」というのはハーブの一種で、日本ではあまり馴染みないかもしれませんが、欧州では比較的ポピュラーな存在。甘い芳香が特徴で、ハーブティーやシロップの風味付けによく使われるのだとか→(参考:体調を崩された方にエルダーフラワー [ハーブティー] All About)。
さて、つい先日スーパーで買物をしていましたら、ペットボトルコーナーで↓の商品を見かけました。
キリン 世界のキッチンから エルダーフラワー スパークリングウォーター 500mlペット 24本入
- 出版社/メーカー: キリン
- メディア: その他
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キリンの「世界のキッチンから」シリーズといえば、ロングセラーである「ソルティライチ」をはじめとする、世界の様々なドリンクをアレンジして商品化した定番シリーズ。これはきっと美味しいに違いないと喜び勇んで購入してみたのですが……飲んでみたらこれが激マズ。
まず本商品、「スパークリングウォーター」とあるように無糖なのですが、これが根本的な間違い。エルダーフラワーは香りこそ芳醇な甘さを秘めていますが、味自体はどちらかと言えば「エグみ」の強い部類に入ります。その為、無糖の本商品は「鼻を突き抜けるような甘い芳香」と「エグみたっぷりの炭酸水の不快感」がないまぜになり、ある種この世の地獄のような後味の悪さを醸しだしてくれます。何故、素直に甘みを加えなかった……。
とは言え、一度購入したものですから捨てるなんてもったいない! 全部飲みきらなければ、と変な意地が発動してしまいました。
そこで「甘くないから不味いのであれば、甘味を足せばいいじゃないか」と天啓のごとく閃き、自宅に持ち帰ってガムシロップを投入するという暴挙に出てみました。シャレオツな喫茶店とかで、レモンスカッシュに予め甘味を加えずにガムシロップを添えて提供するアレの発想ですね(?)。
飲み残しの約300mlをコップに移し、ガムシロップを一個投入。軽くかき混ぜて「これならどうだ」と飲んでみると――なんと甘味を全然感じない。あれ、ガムシロップ一個丸々入れたよね? と不思議に思いもう一口飲んでみるも、やっぱり全然甘く感じない。ガムシロップが足りなかったのかと思い、もう一個投入してみるも、やっぱり全然甘くならない。むしろエグみが増した(笑)。
原因は判然としませんが、レモン果汁やレモンピールエキス、香辛料抽出物なども入っているので、それらとの相乗効果でエグみが思いっきり増しているのかもしれません。
久々に煮ても焼いても食えないというか、酷い飲み物に当ってしまったな、と思いつつ、しばらく後に同じスーパーに行きましたら、本商品が早々と処分セール品扱いになっていました。そりゃ売れないよね、死ぬほど不味いもの。
同じシリーズということで、私の愛飲するソルティライチが風評被害を受けなければよいのですが(苦笑)。
キリン 世界のKitchenから ソルティライチ PET (500ml×24本)
- 出版社/メーカー: キリンビバレッジ
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: 食品&飲料
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猛暑とFGOとポケモンGoのせいでスマホが爆熱状態なのでサンワサプライ「スマホ用冷却クーラー 400-CLN023」を試しに買ってみた
サンワダイレクト スマホ用冷却クーラー ファン付 スタンド付 1000mAhバッテリー内蔵 スマホ充電機能付 400-CLN023
- 出版社/メーカー: サンワダイレクト
- メディア: エレクトロニクス
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非常に暑い日々が続きますが、皆様お元気でしょうか? 私は自室にクーラーの類が無いので、毎夜30度を超える室温にうなされながら不眠の日々を過ごしております。そろそろ熱中症による死亡者リスト入してしまうのではないかと、気が気でありません。
――それはさておき。
「ポケモンGo」、流行っていますね。一時は「すぐにブームは去る」とも言われていましたが、中々どうしていまだに街中でポケモン探しに勤しんでいる老若男女を見かけますので、根強い人気になりそうです。
さて、このポケモンGoはポケモンを探すにも卵を孵化させるにも、基本的にアプリを起動したままにしなければならず、更には3D描画とGPSと通信が同時に走るというスマートホンにスパルタを強いる、中々の高負荷アプリとなっています。その為、バッテリーの消耗が激しく、電器店やコンビニではモバイルバッテリーが飛ぶように売れているのだとか。それだけでもそこそこの経済効果有り、といったところでしょうか?
グルマンディーズ ポケットモンスター USB出力 リチウム充電器 POKE-508A
- 出版社/メーカー: グルマンディーズ
- 発売日: 2014/04/30
- メディア: エレクトロニクス
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何せ高負荷な上にバッテリーの減りも速い=バッテリーの発熱も凄いので、これがとんでもなく熱くなる。機種によっては電池式カイロ状態になるのではないでしょうか?
スマホの発熱には実に様々な弊害があります。CPUなど回路へのダメージ、バッテリーへのダメージ、熱暴走による処理落ち・フリーズ、更には低温やけどの危険まで……。低温やけどについては、ケースなどを使うことで防げますが、そうすると更に熱が端末にこもることになり、スマホやバッテリーの寿命が著しく縮むことにも繋がりかねません。
私のスマホも日夜「俺のスマホが真っ赤に燃える!」と言わんばかりの爆熱状態。ポケモンGoもそうなんですが、プレイ中のスマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」もポケモンGoに負けず劣らず高負荷なアプリであり、充電中以外に端末が冷える暇がない状態。*1
このままではスマホがご臨終するかも、と対策を考えていた所、ネット上でサンワサプライの「スマホ用冷却クーラー 400-CLN023」の存在を知り、いっちょ試してみようか、となった次第。この商品は今のところ通販専売のようですが、サンワサプライの直販サイトであるサンワダイレクトがAmazonに出品していましたので、そちらで無事購入できました。
開封・外観
外箱。予想通りコンパクトです。
中身。フィルム包装と上下に薄い発泡スチロールだけという内部包装でしたが、本体の作りがしっかりしているので、輸送中の破損は心配なさそう。
説明書はごく普通。中国語とか英語ではないのでご安心をw
右側。電源スイッチと電源ランプ、充電ランプ、充電用MicroUSBポートが並んでいます。ホルダー横の突起物はホルダーのリリースボタン。押すとホルダーが開きます(下記参照)。
左側。何もなし。
上部。モバイルバッテリーとして使用する際のUSB OUTポートが有りますが、本製品をバッテリーとして使う人はそう多くなさそうな気も。
ホルダーを開いた所。ホルダーはゆっくり開きますので、いきなり開いてびっくりすることもなさそう(笑)。
スマホを装着した所。ホルダーは何段階か調節できるようになっており、一度閉めるとリリースボタンを押すまで開かないのでがっちり固定できます。
背面にはスタンドが。縦置き時のみ使用できます。FGO等スマホゲーには横画面のものも多いので、横置きにも対応して欲しい所。
使用所感
さて、肝心の空冷性能については……注文の際に参考にしたAmazonのレビューでも指摘されていましたが、とにかく風力が弱い! 手をかざしても「風、出てるかな?」という位の風量で、試しに上にティッシュを被せてみましたが浮き上がるようなことはなく、ほんの少しだけ端っこのほうがそよいでいるかな? 程度。直接端末を冷やす、という用途にはあまり向かないようです。
とは言え、全く無意味という訳でもない模様。試しに本製品を装着してFGOをプレイしてみましたが、いつもと違い端末全体が熱くならず、部分によっては殆ど熱を帯びない状態になりました。ただし、一番熱くなる部分――チップセットが集中している箇所やバッテリー付近については相変わらずの発熱でしたので、そういった箇所から全体に熱が伝わるのを防ぐ……位の効果はあるのかな、と。
おそらくは、ファンの風で直接に冷やす、というよりは、スマホを手で直接持たない事で人体による保温・加熱効果を防ぎ、更にはそよ風程度ではあるが、端末の背面に空気の流れを作る事によって自然な放熱を促す……といった仕組みなのかもしれません。それはそれで理にかなっている作りなんでしょうが、やはり「ファンの風圧で直接冷やす!」というコンセプトを期待して購入する人間のほうが多いでしょうから、思わぬ肩透かしを食らうかも。
Amazonのレビューでは、「スマホ用冷却シールと組み合わせたらそこそこ冷えた」という報告もあるようですから。本製品プラスアルファで何か施策をした方が効果的、か。
バッテリー駆動ということもあり風量アップは厳しいのかもしれませんが、サンワサプライにはぜひともこの点、改善していって欲しいですね。なお、スマホがいくら熱いからといって↓のような冷却グッズに頼ってしまうと、内部で結露してご臨終という事になりかねませんので、ご利用は計画的に。
- 出版社/メーカー: ロッテ
- 発売日: 2014/06/09
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追記
使用開始後、約半月位でファンの音がうるさくなった代わりに風量が増しました。エイジングが必要だったのかもしれません。
再追記
現在では、改良品が売られています↓
サンワダイレクト スマホ用冷却クーラー ファン付 横置き/縦置き 3段階風量調節 バッテリー内蔵 400-CLN024
- 出版社/メーカー: サンワダイレクト
- メディア: おもちゃ&ホビー
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サンワダイレクト スマホクーラー 電子の力で瞬間冷却 ペルチェ素子 静音 充電式 スマホ 冷却 クーラー 400-CLN027
- 出版社/メーカー: サンワダイレクト
- メディア: エレクトロニクス
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*1:もっとも、端末によっては充電中も激しく発熱するのですが。
続・喫煙者でもないのに電子タバコに手を出してみた
前回の続きを少々。
早いものでマルマン電子パイポを導入して一ヶ月以上が経ちました。専用ケースを一緒に購入しなかったので、しばらく持ち運びに難儀していましたが、LOFTで見付けた小さめの合皮ペンケース(ペンが二、三本と消しゴム位しか入らないタイプ)が本体+リキッド一本+充電アダプタが丁度収まるくらいの大きさだったので、そちらをケースとして代用しています。
リキッドはようやく一本目が無くなろうかという所。マルマンの公式サイトの説明よれば、一本10mlでおおよそ3,000~4,000服程度との事なので、一日10服と少し程度の使用頻度な模様。その間、充電は4回程度しかしていませんので、電池の持ちは思いの外、良好なようです。
アトマイザーの寿命も公式にはおおよそ二週間~一ヶ月との事ですが、まだ目立った不具合などは起こっておらず、リキッド一本分を使い切るまでは持つのではないかと。
使ってて気付いたのは、リキッドをアトマイザーに充填する時は、その時その時の使用量+α程度にした方が良いという事。アトマイザーに充填した状態では密閉されている訳ではないので、時間が経つと一部の成分が揮発してしまうのか、味が格段に落ちます。都度、必要な分だけ充填するか、余ってしまった場合には、次回に使う時に一滴だけ充填すると多少風味が戻りますのでお試しあれ。
マルマン ミストの煙 節煙・楽煙 電子PAIPO by禁煙パイポ スターターセット ダークグレイ
- 出版社/メーカー: マルマン
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喫煙者でもないのに電子タバコに手を出してみた
中身がお子様なので、すぐに口さみしくなってしまう質です。
以前はガムを愛用していたのですが、最近のガムはほぼもれなく人工甘味料が入っていてどうにも味が好みではなく*1、数少ない人工甘味料を使っていないガムは割高。なのでしばらくキャンディーに宗旨替えしていたのですが、今度はたちどころに歯が悪くなってしまい自粛する事に。
さて、どうしたものかと思案していた所、そう言えば昔は喫煙者でもないのに禁煙パイポを愛用していたな、という事をふと思い出し、久しぶりに試してみるかとヨドバシドットコムで検索してみると、出てくる出てくる代わり映えのしないラインナップが。
- 出版社/メーカー: マルマン
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ペパーミントとレモン風味、さてどちらにするかな、等と眺めていると、何やら検索結果の中に「電子パイポ」なる文言を発見。どうやら禁煙パイポのマルマン社が所謂「電子タバコ」も発売しているらしい。
電子タバコと言えば、少し前に「発がん性が高い」*2だとか「肺炎になる可能性がある」だとか不穏な話題を数多く目にした事もあってあまりいい印象を持っていませんでしたが、少し調べてみるとマルマンの電子パイポはニコチン使用ゼロ、発がん性物質使用ゼロを売りにしているらしく、リキッドもやたらと日本製をアピールしている様子。知らない会社でもないし、ここは一丁試してみるか、と注文して翌日に届きました。
マルマン ミストの煙 節煙・楽煙 電子PAIPO by禁煙パイポ スターターセット ダークグレイ
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仕組みとしては一般的(?)な電子タバコと同じく、バッテリーでリキッドを加熱してその蒸気を吸い込むタイプ。リキッドはグリセリンとエタノール+香料(メントール)が主成分で、「発がん性物質」とされるホルムアルデヒド等は含まないと謳っています。このリキッドのボトルや本体の電源スイッチに関しては、所謂チャイルドレジスタンスな仕組みを導入してあって、幼児による誤飲や誤作動に配慮されている所が非常に好印象。この辺りは流石に老舗国内企業と言った所か。
物は試しと早速バッテリーを充電しようとすると、なんと既に満充電状態。ならばすぐに試してみようと、リキッドを充てんし電源ON、説明書の通り電源ボタンを押しながら軽く吸い込んでみると――口内から喉、そして肺へと広がる強烈なメントールの爽快感、そしてゆっくりと息を吐くと、煙の如き濃厚な蒸気が面白いように出てくる出てくる。見た目の印象としては「水タバコ」に近い感じでしょうか? とにかく濃い白い蒸気だな、という印象。
ややメントールがきついかな? とも思いましたが、そもそもが禁煙パイポの延長線上にある商品なので、ある程度以上の刺激が無いと物足りないのかな、とも思い。何にせよ、何服かしていると慣れるレベルです。半日程度使った印象では、中々の使用感。2000円程度の買い物としては十分すぎる満足度。上記の通り蒸気が結構凄い(ギャグではない)ので使用場所は限られますが、ガムやキャンディーの代替品としても十分通用しそうです。
ただし健康への影響は未知数
上記の通り、ニコチンやホルムアルデヒド未使用なので安心――と言いたい所ですが、そもそもエタノールやグリセリンの蒸気を肺いっぱいに吸い込む、という行為自体が果たして肺にとって安全なのか? という疑問があります→参考:「電子たばこは発がん性ある」と専門家…紙たばこより危険説も:イザ!
更には、メントール(メンソール)は肺を刺激に対して鈍感にするので、肺炎リスクを増やすなんて説も耳にした事がありますね。
何事もほどほどが一番、節度を持って楽しみたいと思います。
*1:ついでに言うとキシリトールですぐ下痢をする体質であり、「害はない」と言われているアセスルファムカリウムを全く信用していない。
本当に必要な事
男子児童の無事を喜ぶ気持ちはみんな一緒なはずなのに、なぜか殺伐としてしまうブックマークコメント欄に何とも暗澹たる気持ちになります。
かくいう私も、
無事だったって「結果論」で「虐待」をうやむやにしようとしてる奴がいたらそれこそ下衆の極み。/しかし6日間小二が水だけで生存って俄に信じがたい。食料自力で確保したのかね?
http://b.hatena.ne.jp/entry/289240289/comment/sumida
というコメントを投下していて、名指しこそされていませんが一部の方からは「親叩き」の一派として認定されてしまっている節があります。もちろん、私自身にそういった意図は殆どありませんが……。
この事件の根幹にあるのは、「しつけ」と称して山中(山道近く)に7歳児を放置してしまったという虐待に近い行為と、「世間体を気にして」初動の段階で親が「はぐれた」と嘘を吐いた事にあります。*1
その行動の責任については、散々に晒し者になりバッシングされ、恐らくは警察にもある程度追及され、そして我が子の安否が分からぬ不安の数日を過ごしたという時点である程度贖われているものと考えられますし、刑事責任が発生するとしたらそれは司直の仕事でありまた別の話なので、テレビやwebを介して事件を見守っていた人間がとやかく言うべき事ではないでしょう。
ただ、一部のコメントにそもそもの「置き去り」行為を「虐待」と捉えていない、「しつけ」と「無事だった」という免罪符で事態を矮小化するようなニュアンスがあって、それは違うんじゃないかな? という意味を込めて私は上記コメントを投下しました。もし「万が一」の結果になっていた場合も同じことを言えるの? と。親の責任を追及しない事と、事件のあらましから教訓を得る事は矛盾しないはずですし。
例えは悪いですが、炎天下の車内に子供を放置して死なせるような親も、大概の場合それが「虐待」だとは思っていない訳です。「しつけ」と称してマンションのベランダに締め出された男児が転落した事件なんてものも過去にありました。
今回の事件、両親はここまでの大事になるとは全く思っていなかった事が言動の端々から窺えます。男子児童の悪戯に業を煮やしてちょっと怖がらせてやろう程度の思い付きだったのでしょう。
でも、冷静に考えてみれば、山道が近いとはいえ鬱蒼とした山林に――しかも季節柄クマも出没するような場所に――5分程度とは言え子供を置き去りにするという行為の危険性は明らかな訳で。「いなくなった振りをして近くで隠れて見守る」程度ならまだ理解出来ますが、本当に車で走り去られて、悪戯が過ぎるような気性の子供がどんな反応をするか、深く考えなくても分かる事でしょう。
どんな親だって*2、子供のどんな我儘や悪さを無制限に許せるものではありません。時に感情的になる事もあるでしょう。判断力が鈍る時もあるでしょう。そういった時に過ちを犯すリスクを減らす為には、何よりも「どこまでがセーフでどこからがアウトなのか」普段から考えを巡らせ、その基準を「我が事」として自分の骨の髄まで染み込ませておく事が必要なのではないでしょうか。完璧な人間などいないように、完璧な親などいないのですから。
- 作者: ナショナルジオグラフィック
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2015/03/07
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