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14 Til I Die

消されるな、この想い

ミステリレビュー「虚無への供物」 著:中井英夫

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)


「三大ミステリ(三大奇書)」の一つに数えられる作品。

 癖のある文体、更に癖のある登場人物、二転三転する状況……、そのどれもが軽快な読書の妨げになり、故に、本書に対する評価は「良い/悪い」に二分されやすい。ミステリに慣れ親しんでいない読者はその結末に疑問符を浮かべ、ミステリに親しむ人間は「納得がいかない」と評する。しかしながら、その疑問符と「納得がいかない」展開の裏にある「真相」に気が付いた時こそ、本書への真の評価を下せる時だという事を、ここでは提示しておこう。

評価:★★★★☆

(初稿:2004/08/09)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)