積読記録
一年周期位でやってくる「長文が読めない病」が再発してしまったので、現在小説やら新書やらが大量に積読状態に。それでもちょこちょこっと、複数の書籍を並行して読み進めているのでさわりを読んだ時点での感想をば。*1
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷浩介,NHK広島取材班
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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更に言えば、本書の導入部でも語られているリーマンショック以降のマネー経済への不信感が、人々の目を虚業から実業へと動かしつつある結果なのかもしれません。
アベノミクスのようなマネー経済にどっぷり浸かった今の日本の政治の流れとは逆行しているかもしれませんが、だからこそこういった本が人々の注目を集める事が重要なんじゃ、と私的には思ったり。
- 作者: 田中淳夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/04/16
- メディア: 新書
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「里山資本主義」と違って日本の林業が抱える闇の部分(と言ったらおおげさだけど)についても触れているようなので、セカンドオピニオンとして。
- 作者: 村井康彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/01/23
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今年の初夏、私も出雲を訪れ、深い歴史の薫りに感銘を受けたところですので実にタイムリーな一冊でした。
- 作者: 澤田信太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論事業出版
- 発売日: 2011/06
- メディア: 単行本
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啄木研究の資料としては、彼に関する記述が少ないのであまり参考にならないかもしれませんが、啄木が花柳界に嵌って妻子に生活費を送らなかった結果妻子は生活に困窮……なんて「働けど働けど――」などと苦労人っぽい詩を残した啄木のエグイ実情を語る件もあったり中々に興味深い(笑)。
また、この方かの斎藤実と親戚関係にあったそうで、二・二六事件の直後に斉藤の屋敷に向かい遺体と対面した生々しい描写なんかもあったりして、ただの市井の人間の記録というよりは歴史資料に近い面もあって中々に読ませてくれます。
- 作者: 北山猛邦,小松崎類
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:読了後にも感想を書く予定なので見比べると面白いかも。