14 Til I Die

消されるな、この想い

色眼鏡

原付にて移動中、十字路での右折の信号待ちしていて青になったのでさあ発進だ、とスロットルを回そうとしたらすぐ左前方にいた原付がノーウィンカーでいきなり右折。そして曲がり終わる頃におもむろにウィンカー点灯。
当然、右折しようとしていた私の進路を阻むような形になったため、あわててスロットルを戻しブレーキかけつつクラクションを鳴らした。
とっさの判断で事なきを得たが、危ない所だった。流石にこれはと思い、次の信号がタイミングよく赤だったため、停車中の相手方原付に近寄り一言物申す事にした。

私「一寸、兄さん。ウィンカーは曲がってからじゃなくて曲がる前に出さないと、後ろには伝わりませんぜ」
相手「――jfだkjふぉあじょjびしおhjふぃおあじょいfはおい」
私「?」

最初は頭の可哀想な方なのかと思ったが、どうにもキョドっている――というかおびえている様子。
それ程きつい口調で言った訳ではないし、こちとら年中顔の青白いガリオタの典型みたいな風体でございますから、びびられる謂れもない訳で。一体何をそんなにおびえているのか、と不審に思っていたら重大な事実に気が付いた。
――ああ、私、サングラスかけていたんだった。