14 Til I Die

消されるな、この想い

ミステリレビュー「十角館の殺人」著:綾辻行人

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)


綾辻行人衝撃のデビュー作。

 この作品から「新本格」というミステリの新世代が始まった、という事が真実であると実感させられる一冊。
 孤島で起こる連続殺人、驚天動地の結末。事件の真相を知った瞬間、読者は世界が反転する様を感じる事だろう。そこに有るのは、「謎解き」ではなく「騙される」事を楽しむという行為に相違ない。

評価:★★★★☆

(2004/07/27初稿)