ミステリレビュー「クビキリサイクル――青色サヴァンと戯言遣い」著:西尾維新
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/02/07
- メディア: 新書
- 購入: 7人 クリック: 367回
- この商品を含むブログ (534件) を見る
第23回メフィスト賞受賞作
ゴミ。以上。
――ではレビューにはならないので、少しだけ書こう。
もしこれを「ミステリ」だと評する人間がいたのなら、頼むから金輪際ミステリファンを名乗らないで欲しい。私が酷評している森博嗣作品でさえ最低限「ミステリ」であるのに対し、本作はただの「戯言」でしかない。
はっきり言ってしまえば、本作は「すべてがFになる」の劣化コピーにアレンジを加えたような作品だ。加味されている要素には、上遠野浩平や奈須きのこなど、ライトノベル・新伝奇作家からの影響と思しき色合いが強く感じられる。作者オリジナルの要素といえば、作中で繰り返される「戯言」のみだろう。
全く、「戯言」にも程がある。
評価:★☆☆☆☆
(初稿:2004/08/16)